シングルマザーの方は家事に育児に仕事と、
毎日とても大変な思いをされているでしょう。
こんなに毎日大変なのに、
シングルマザーの平均年収は200万円前後。
一方、子ども1人を大学卒業まで育てるのに平均して1000万円以上必要と言われています。
そこからさらに医療費や雑費などを差し引くと、
とても貯金なんてできる気がしませんね。
しかし子どもの将来や、自分の老後のことを考えると、
貯金なしは不安でしかないですね。
でもいきなり1000万円の目標はとても大きな数字です。
そして学費とは義務教育の終わった、高校、大学の授業料などで
少しずつ必要になるので、そこで今回は、
シングルマザーでもまずは、500万円貯める貯金術を調べてみました。
シングルマザーの平均的な貯金額
他のシングルマザーの人たちは、
みんな自分と同じように貯金もできない、
カツカツな生活を送っているのか気になりませんか?
身近にシングルマザーの方がいても、直接は聞きづらいですしね。
平成28年度の厚生労働省の調査によると、
シングルマザーの平均貯金額は327万円だそうです。
あれ、みんな意外と貯金してる?
と少し焦ってしまいますね。
しかしシングルマザー全員が、
これだけの貯金を持っているというわけではありません。
さらに調べてみると、
貯金が0円の世帯は37.6%、
100万円未満の世帯が55.6%となっています。
つまりシングルマザーの半数以上が、
貯金額100万円未満ということになります。
やはりシングルマザーで頑張っている大半の人が、
苦しい生活を送っているのではないでしょうか。
また上述したように子どもの大学進学費用などは、
最初にまとまったお金が必要になってきますので
具体的に貯金をする方法を考えて行きましょう。
目標を持つことでシングルマザーの貯金なし生活から脱却
貯金をするにあたって、まず最初に考えるべきことは、
「いくら貯めて、何をするのか」ということです。
○年後まで○万円貯める!という目標を持つわけです。
「こどもの大学進学費用500万円を貯める! 」
ただなんとなくお金貯めたいな~という、
曖昧な気持ちでは、お金はなかなか貯まりません。
しっかりとした目標を持っておかないと、
ついつい甘えが出て、お金を使ってしまうからです。
自分の子供と同じ大学に進学するという目標を持つことで、締め切りをもち
それを常に意識することによって、毎月計画的に貯金ができますし、
頑張って貯めた貯金で子供の将来が明るい希望をもてるのではないでしょうか。
大学を目指して入学までの必要額を設定する
教育費としての貯金の目標は各家庭ごとに違いはあるでしょうが、
最も多いゴールは子どもの大学までの進学費用ではないでしょうか。
仮に今小学1年生で6才のお子さんをお持ちで、
その子どもの高校から大学費用を貯める場合で考えてみましょう。
本当であれば1000万円近い教育費用がかかると言われますが、実際には
学生になったお子さん自身がバイトをしたり、奨学金などを利用することも
念頭に置いて現実的な貯金目標額として設定するべきで、
国公立大学で500万円、私立大学で700万円は、
必要だと言われています。
大学は奨学金がありますが、それでも入学金や初年度の授業料など18才までに
まとまったお金が必要になってきます。
500万円貯めるには12年間、毎月3.5万円を先に貯金する!
貯金の方法として、いろいろなところで最も耳にするのが、
先取り貯金ではないでしょうか。
給料から生活費等のお金を引き出す前に、先にあらかじめ決めておいた貯金額を、
引き出してしまう方法です。
小学生になった子どもが高校を卒業する18歳までは、あと12年あります。
12年間で500万円貯めようと思ったら、
毎月約3.5万円ほど、貯金をする必要があります。
この場合ですとまず、給料から3.5万円を先に出してしまい、
別の銀行口座なりに入れておきます。そして残ったお金で生活をしていくのです。
この学費用のお金は、生活費やその他の貯金と、
ごちゃ混ぜになってしまわないように、
学費専用の貯金口座を作るのを、オススメします。
このように「いつまでに」「いくら」「何のために」
という目標を持つことで、
ただなんとなく貯金するよりは、
しっかりとお金を貯めることができます。
シングルマザーの手当は全部もらおう!
そして、できるだけ多くの補助金や手当を見逃さずもらいましょう。
シングルマザーには国やお住まいの自治体から、様々な手当が支給されます。
・児童扶養手当
・母子家庭・父子家庭の住宅手当
・母子家庭・父子家庭の医療費助成制度
・遺族年金
・児童育成手当
もちろんこれに加えて、
全ての子育て世帯に支給される、児童手当も支給されます。
まず児童扶養手当は、離婚・死別など理由は問わず、
全ての母子家庭・父子家庭で、
0~18歳までの子どもがいる世帯に、支給されます。
児童手当と同じように、子どもの人数や親の所得によって、
支給額が全額支給、一部支給、不支給の3つに分かれます。
全額支給の場合だと、子ども1人あたり月額4.2万円、
子ども2人で月額4.7万円、
子どもが3人以上だと、1人増えるごとに月額3,000円増えていきます。
母子家庭・父子家庭の住宅手当とは、
20歳未満の子どもを養育している、母子家庭・父子家庭で、
家族と一緒に住むための家を借りていて、
その賃料が月額1万円以上の場合、支給される手当です。
ただしこの制度は国が決めた制度ではないため、
一部の市区町村に限られています。
支給額も自治体によって変わってくるので、
お住まいの自治体でこのような制度はあるのか、
あるのなら支給額はどれくらいかなど、
一度問い合わせてみましょう。
母子家庭・父子家庭の医療費助成制度は、
0歳~18歳までの子どもを扶養しているシングル家庭を対象に、
保護者・子ども両方の健康保険自己負担分を、
お住まいの自治体が助成する制度です。
こちらも内容が自治体により違います。
遺族年金は夫、または妻が死亡したときに、
受け取れる年金です。
生前に加入していた年金の種類や、
子どもがいるかどうか、いる場合は何歳かによって、
支給額が変わってきます。
児童育成手当は、18歳までの子どもを養育する母子家庭が対象です。
子ども1人につき月13,500円が支給されます。
各自治体によって受給制限が違います。
このようにシングルマザーには様々な手当がありますが、
自治体によってかなり違いがあります。
ですので一度、お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。
収入が少ないと嘆いて、子どもに負の連鎖を引き継がさないためにも、
毎月の収支を明確にし、無駄な部分は省いて、もらえる手当は全てもらい
少しずつ貯金をしていけるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
シングルマザーの方たちは、
本当に毎日大変な苦労を背負って、
子どもを育てているでしょう。
しかし大変だからといって、
このまま貯金0円を、放置しておくわけにもいきません。
将来の「もしも」のためにも、
貯金はとても大切です。
なかったらなかったで、今は大丈夫かもしれませんが、
何が起こるかわからないのが人生です。
不測の事態や家族の将来に備えて、
毎月少しずつでもいいので、
コツコツ貯金をしていきましょう。