次から次にやってくる、お子さんの『イヤイヤ!』。
あなたはそんなお子さんの主張に、うまく対応することができていますか?
「どうしたら泣き止んでくれるの?」
「いつまでイヤイヤ言っているの!?」
「話を聞いて!」
「・・・・・もう、イヤ!」
なんてことになっていませんか?
大人の言い分を理解できない、まだ小さなお子さん。
どう対応したらいいのかわからないお母さん方もいらっしゃると思います。
三人の子育てをしている私も、実際にそんな時がありました。
経験も交えながら、お子さまのイヤイヤ期と何なのか?
そして、イヤイヤ期のメンタルの保ち方についても追及していきます!
まだイヤイヤを知らない純粋無垢なお子さまをお持ちの方も、
今まさにイヤイヤ期真只中の方も、
イヤイヤ期を卒業し安堵している方も、ぜひご覧ください!
イヤイヤ期のひどい子の特徴
多くの子が2~3歳で経験する『イヤイヤ期』。
私も学生時代、“イヤイヤの二歳”、“魔の三歳児”と教わりました。
そんな言葉を聞くと、少なからず構えてしまいますよね。
ですが、実はイヤイヤ期を経験しない子も中にはいます。
実際に私の一番上の長男はイヤイヤ期がなく、
とても穏やかな幼児期を過ごしました。
その代わりといってはなんですが、
次に生まれた長女、次女のイヤイヤ期は・・・
とてもパワフルなものでした。
実際に、どんなことがあったかというと
・一度泣き出すと、
この世の終わりかのような泣き方をして何をしても泣き止まない
・店の中で寝転がり、左右にゴロゴロ往復する勢いで駄々をこねる
・私の手を振り払い店内を走り回り、人込みの中迷子になる
・ショッピングカートや抱っこ紐に飽き、降りたいと泣きわめく
・店の隅っこに座り込み、無言のまま、まったく動かない
・こちらの声掛けにまったく聞く耳を持たない
・抱っこしようとしても、床から離れず抵抗して泣きわめく(かなりの大声)
・とにかく言うことが聞けない(座っていることもできない)
・遊びでも自分が決めた順番が守られないと癇癪をおこす(こだわりが強すぎる)
・・・文字にしてみると、悲惨だったことがわかりますね!
長男の時に経験していなかった私は、長男との大きな違いに戸惑いました。
まさに、冒頭に書いたような気持ちに、私自身がなっていたのです。
今までどんなことも可愛く思えていたわが子が、憎たらしく思える・・・
そんな気持ちを初めて経験したのが、長女のイヤイヤ期でした。
ほかにも、イヤイヤ期の特徴として
自分の気持ちが表現できず、“自分の体を叩いてしまったり、
壁や床に頭突きをする” というお子さんもいます。
わが家での子どもたちは経験していませんが、
お子さんのこと、そしてお母さんの気持ちを考えると、
とても痛々しい気持ちになってしまいますね。
ノイローゼにならないための対処法
長女のイヤイヤ期中の私はというと、
なんでうちの子が・・・というやるせない気持ち
子育てのやり方が間違っていたのか?という自責の思い
周りに迷惑をかけてしまうので、子どもを必要以上に厳しい目で見てしまう
という、精神衛生上とてもよくない状況にありました。
子どものイヤイヤに対峙すればする分、
とても辛く、時には自分のイライラを抑えられないこともありました。
(普段はかなり楽観的であまりイライラしない性格なのですが)
でも、お母さんとして本当の意味で成長できる時期でもありました。
そんな低迷する気持ちを、
あがきながらもこまめに切り替える方法が学べたからです。
二人目の育児ということで、
いろんな術を知っていたのも大きいと思います。
相談する!
私の場合、主人とよく話をするようになりました。
そして、娘を預けていた保育園の先生とも話をしました。
今思えば、私たち親と先生との信頼関係は
こうして作られていきました。
先生から、育て方の問題ではない、
と言ってもらい、主人とともに安堵したのを覚えています。
お子さんがまだ、保育園や幼稚園に行っていない方は、
地域の子育て支援センターや、自治体の定期健診でも相談することができます。
定期健診は、自分から話さないと
流れ作業のように問診が終わってしまうこともあります!
自分のためにも、お子さんのためにも、
『他人にどう思われるか』といういらないプライドは捨てて、
是非吐き出してみてください!
一歩引く
イライラ!とする瞬間や、怒りの感情がふっと沸いた時おすすめです!
『ちょっとまって、ちょっとまって。この子、なんでこんなに泣いてるんだっけ?』
と、数秒間だけ、一歩引いてお子さんを見てみてください。
あなたの気持ちを落ち着けるきっかけになります。
ただ、冷静になる分、周りも見えるので、
周りの人たちの視線が気になるかもしれませんが、
とりあえず自分の中のイライラはやり過ごせます。
アンガーマネジメントという怒りのコントロール方法でも
6秒やり過ごすと、怒りやイライラのピークは冷めていくと
いわれているので、おすすめです!
魔法の言葉『まあ、いっか』
わが子と、自分と、周りの人たちに危険が及ばなければ、
多少のことは『まぁ、いっか』と思いましょう!
そんなこと言っていられない!
というお母さんもおられるでしょう。
子育てに真摯に、真剣に向き合うお母さんにとったら、
泣きわめく我が子を見てそんな発想には至らないかもしれません。
もちろん、周りの人たちに迷惑をかけない方法をとるのは当然です。
なので、店内ならば一旦店の外に出る、など、最善は尽くします。
最善を尽くした上での、『まあ、いっか』なのです。
泣いている理由がわかるときは、
もちろん対応することもできるでしょう。
こちらが条件をのめない時は、
お子さんの気持ちを一旦受け止めて、
できない理由を話すことも必要です。
でも、どうにもならい時は
『泣きたいのねー、好きなだけ泣いていいよー』
という気持ちで見てみてください。
あなたがそばで見守っていてくれさえすれば、
泣きすぎることでお子さんの悪影響にはなりません。
気が済むと、一緒にお買い物再開!
なんてこともできたりします。
大事なことは、あなたがお子さんの気持ちを
受け止めてあげられるメンタルを保つことなのです。
なので、自分の気持ちを楽にするためにも、
『やれるだけのことはやったし、まあいっか!』と思ってみてくださいね。
子どもは親の思い通りにならないのが当たり前なのだと、開き直りましょう!
(アイ)メッセージ
これは、私が実践中のものです。
3歳より少し大きくなったお子さん向けかもしれませんが、
会話ができるようになったお子さんになら十分効果的だと思います。
その名の通りI(私)発信の伝え方です。
ポイントは、“今私はこう思っています”“私はこうしたいです”
という、あなたの気持ちをお子さんにはっきり伝えることにあります。
それが、お子さんの行動の変化に直結することもあるのです!
例えば、お子さんが店内で泣きわめいていたとします。
「(あなたが)うるさくすると周りの人の迷惑になるからやめてー!」
と、いうのは、相手に指示、命令するYou(ユー)メッセージ。
ただ静かにして欲しかっただけなのに、
“自分は迷惑な子なんだ” と、伝えたかったこととは
全く違う事実がお子さんの中に残ってしまうのです。
一方、Iメッセージの伝え方は
「お母さん今日はゆっくりお買い物がしたいな。
〇〇ちゃんが大きい声で泣いてると、周りにいるお客さんも、
何泣いているんだろう?って気になっちゃうよね。
ママも気になってゆっくりお買い物できないから、
泣き止んで○○ちゃんも一緒にお買い物できたら嬉しいな。(助かるな)」
文章の説明のために少し長く書きましたが、文の構成はこうなります。
(今の私の気持ち・本音)→(困っている事実やそれによる影響)
→(お子さんが変わった結果自分の気持ちはどうなるか)
もちろん、この方法もお子さんが
泣いている原因がわかれば、それを解決することが先決です。
お子さんがある程度、聞く耳を持ってくれる状態でなければ
効果がないので、Iメッセージは優先順位が高い方法でない場合もあります。
ですが、お子さんの成長とともに、
これからコミュニケーションをとっていく上で
大事なヒントになると思います。
是非、実践してみてくださいね!
イヤイヤ期がひどい子は発達障害の可能性も
イヤイヤ期っていってもうちの子、ひどすぎない?
流石にこれは、異常かも・・・
周りにいる同年代の子どもたちと
自分のお子さんを比較して、そんな風に思ったならば
自然と、“発達障害”という可能性を
考えてしまうのではないでしょうか?
(親御さんの心配しすぎ、ということも多いのですが)
私の子ども達が通っている小学校は
、特別支援学級があり、
近隣校の中でも特に発達支援に力を入れている学校です。
なので、本当にいろんなお子さんが集まっています。
特別支援学級で一日を過ごす子
時間割によって特別支援学級と普通学級の両方で過ごす子
特別支援学級に通っていないけれど、普通の学級で先生方が経過観察している子
授業参観に行くと、高学年の普通学級であっても
席にずっと座れず歩き回ったり、授業を中断するお子さんがいたりします。
教室を見渡すと、
いわゆる、グレーゾーンと呼ばれる子たちが結構いるのがわかります。
保護者が心配になったときは先生に相談して、
いつでも専門のテストをしてもらうことができますし、
逆に先生の方から提案があったりします。
自分の子が発達障害ではないか?
という不安は、私の中にもありました。
長女に関しては今でもそうではないかと思っています。
発達障害ということがわかったら、
どんな特別な支援が必要になるんだろう?
今までの学校生活はおくれないのではないか?
と、思いますよね。
ですが、特別支援コーディネーターの先生方は、
「発達障害であっても、そうでなくても、
得意なことと、苦手なことがあるのは当たり前。」
「苦手なことや、できないことは、
その子に合った方法を見つけて取り組んでいけばいい。」
と、話されていました。
その子に合わせた“教え方”、“伝え方”というものがあり、
それを見つけ、“学習のやり方”や“生活パターン”に活かし、
無理なく取り組んでいくことが特別支援だということです。
実際、その子に合った方法で対応してもらえていたら、
特別支援学級生でも、普通学級でグループワークができたり、
落ち着いて過ごせる子もいるのです。
発達障害に関係なく、個別性を大切にした教育ともいえますよね!
あなたのお子さんに合わせた教え方や伝え方、知りたいと思いませんか?
お子さんの2~3歳のイヤイヤ期を見て、
発達障害かも?と心配になっているお母さんがいたら、
不安になる必要はありません。
まずは、保育園や幼稚園の先生や
自治体の保健師さんに相談してみてください。
結果、発達障害であっても、
お子さんのためにならないことはないはずですから。
まとめ
私の長女も普通に学校生活を送りながら、
経過観察をしているところです。
長女の場合、成長とともに癇癪は減ったものの、
感情のコントロールがうまくいかないことがまだまだ多いです。
ただ、時と場所をわきまえられるようになりました。
学校生活は、学習面で理解が追い付かないところもあり、
苦労していますが、周りのお友達に迷惑をかけることなく過ごせています。
衝撃を受けることの多かったイヤイヤ期でしたが、
私自身が彼女を受け入れる過程で
必要だった時期だったと今は思います。
親として、私が成長するための試練だったのだと。
そのおかげで、
今は随分楽に子どもたちと向き合えるようになりましたし、
泣きわめく我が子を見ても、冷静でいられたり、
時には面白おかしく
脳内変換することができるまでになりました。
2~3歳のお子さんの自己主張は、
お子さんの成長過程で、とても大切なことです。
泣きわめいて自分を主張することが、
お子さんが多くのことを学ぶきっかけになるのです。
そして、あなたもまた、イヤイヤ期のお子さんから多く学び、
多くを得ることができるのだということを覚えていてくださいね。
あなたのお子さんは、あなたを成長させてくれる存在なのですから。