お子さんのイヤイヤが落ち着き、ほっと一息ついたのもつかの間!
次は言葉巧みにわがままを言うわが子。
あなたの言うことを聞かない
説明しても納得できない
自分が決めたことは曲げない・・・
話が通じるようになった分、
泣きわめくのをなだめるだけでは解決しませんよね!
わかりやすく説明するのには骨を折る毎日ではないでしょうか?
お子さんの自立、成長のために必要な時期だと頭ではわかっていても、
なかなかうまく対応できないことってありますよね!
ここでは、3歳4歳5歳の幼児期後半の
わがままへの対応について解決していきます!
わがままな子どもへの5つの対処法
深呼吸! まずは落ち着いてくださいね!
その1・ 待つ! とにかく待ちましょう。
例えば、あなたのお子さんが公園から帰るのを嫌がったとします。
あなたは、
「じゃあ最後に滑り台一回滑って帰ろうか」
「おうちに帰ったら一緒におやつ食べれるよ」
「もうすぐテレビ始まるよ」
・・・などなど、どうにか家に連れて帰ろうと声掛けをしますよね?
しかし、お分かりの通り、
お子さんのわがままスイッチが入っている場合、
声掛けだけですんなり方向転換しません。
そんな時は、声掛け(提案)した後、待ちましょう!
お子さんに、自分でどうするかを決めてもらうのです!
一通り遊んで満足したら自然と、
待っているあなたへ目を向けてくれます。
また、自分で決めるとこで、
お子さんの自分の主張がお母さんに
認めてもらえたという事実が、自尊心の育成にもつながります!
その2・ 見通しをたてるため、事前に話をしておく!
先ほどの公園の例でいうと、公園で遊び始める前に
「今日は家におやつを準備してるから、おやつの時間までだよ」
「晩御飯を作らないといけないから、少しだけだよ」
「(お子さんの好きな)テレビがあるからそれまで遊ぼうね」
など、お子さんが事前に見通しを立てられるような声掛けをしてあげてください。
時計が読めなくても、時間の概念がはっきりしていなくても、
“ママから帰るよって言われた → 今日は帰らなくちゃいけないんだ!”
というルール自体を事前に話しておく必要があるのです。
そして、前回うまくいったからと言って
次もそのルールが適用されるかといったら、
答えはNOです!
お子さんの中では
リセットされると思って、毎回説明してあげましょうね!
その3・ 関係性を変えてみる(キャラクター設定を変えてみる)
普段のお母さんとお子さん、という関係ではなく、
「お片付け名人の○○先生!」
「お姫様、こちらの食べ物はいかがでしょうか?」
など、お子さんが喜びそうなキャラ設定に変更してみましょう!
そして、あなたもそのキャラ設定に乗っかってくださいね。
「先生、さすがです!お片付けが早いですね!助かります!」
「作った料理をお姫様に食べてもらって嬉しいです!」
など、できたら褒めてあげることで、
お子さんの気持ちは満たされていきます!
その4・ 説明は簡単に!
お子さんに説明をするときは、短文で行きましょう。
頭ごなしにダメ出しをしたり、
正論だけど、長い説明は、お子さんの頭の中には残りません!
新聞の見出しをイメージしてみてください。
大きい見出しがまず目に入り、
それについての説明は小さい文字で書かれていますよね。
それと同じです!
『お野菜を食べよう!
お野菜は体にいいよ。風邪のバイキンと戦ってくれるよ。
残さず食べてくれたらうれしいよ。』
最初に主題を話し、あとから理由を短文で説明しましょう。
話し方を少し工夫するだけで、お子さんの頭に入りやすくなりますよ!
その5・ お子さんに合わせる
お子さんにはそれぞれ、
自分のペースやタイミングがあります。
のんびりしている子もいれば、
せっかちな子がいるように、
あまり主張しない子や、主張が強い子がいたりと様々です。
わがままスイッチがオンになっているお子さんは、
あなたが何を声かけても聞けない状態になっています。
そんな時は、待ちましょう!
待つときは、あなたも落ち着いた態度で見守りましょう。
見守っている間に、お子さんの主張はなんだったのかわかる場合は、
お子さんの気持ちに寄り添ってあげてください!
受け入れてもらえたお子さんは、頭が切り替わり、
あなたの話を聞いてくれるようになります。
まずは、あなたのお子さんがどんなタイミングでわがままを言い、
どんなタイミングで落ち着くのかを観察し、
お子さんのペースに合わせることも大切です!
悪魔の3歳児4歳の壁 5歳には何が来る?
さてさて、ここで各年齢の発達段階を見ていきましょう!
まずは、悪魔とも呼ばれてしまう3歳児。
この時期は、自己主張ができるようになり、
欲求を前面に出すことができる時期です。
ただ、言葉の発達が未熟なため、
周りにうまく自分の気持ちが伝えられず、
それがお子さんのストレスとなり、癇癪につながっていきます。
そして、感情のコントロールもまだまだ未熟なので、
あなたが声をかけてもなかなか気持ちが切り替わらず、
泣き続けたり、怒り続けたり・・・ということがあります。
これが、魔の3歳児と呼ばれる一番の理由でしょう。
また、社会性が少しずつ身についてくるため、
お友達と一緒に遊ぶ機会も増えます。
でも実は、この年齢のお子さんは
まだまだ自分中心の世界にいて、お友達と一緒にいるけれど、
それぞれ自分の世界で遊んでいるのです。
次に、4歳児です。
4歳のこの時期は、『4歳の壁』や
『天使の4歳』と表現されることがあります。
ご存知でしたか?
私は、3人子育てしてきましたが、
最近その言葉を知りました。
4歳ごろになると、3歳に比べ、
言葉も上手に話せるようになり、自分の欲求を伝えることができるため
癇癪を起す頻度はガクンと減ってきます。
感情のコントロールも3歳のころに比べると上手になります。
また、脳の発達も進み、過去と未来のことも
理解できるようになったり、自分中心の世界だけでなく、
周りの人のことを考えられるようになるのです。
もし、あなたが体調を崩して寝込んでいたとしたら、
この時期のお子さんはあなたを気遣う言葉をかけてくれると思います。
その言葉のチョイスは大人顔負けなこともあります!
このように、魔の3歳からぐんと手がかからなくなり、
その上周囲への気遣いもできるようになることから、
天使の4歳と呼ばれるのです。
そうはいってもまだ4歳。
しっかりしてきた半面、急に甘えてきたり、
わがままを言ったり、反抗してきたり、うそをついたり・・・
魔の3歳が終わったからと言って、
楽ちんになることばかりではないのです。
あなたが、もし、『うちの子はだいぶしっかりしてきているから』
と、お子さんに多くを求めてしまっていたら。
期待していた分、あなたのお子さまへの
イメージは大崩落してしまうことでしょう。
それが、『4歳の壁』の原因なのです。
では、5歳になると、どのような発達をとげるのでしょうか。
この時期になると、かなり複雑な指示にも答えることができ、
文の構成が長い話も理解する力がついてきています。
また、言葉の能力も発達していますので、
きちんとした言葉を使って自分の気持ちや考えを
人に伝えることができるようになっています。
感情のコントロールも、4歳の時に比べ上手になっていますので、
我慢することや、人の話を聞いて
気持ちを切り替えることもできるようになります。
とはいっても、やっぱりまだ5歳。
お兄ちゃん、お姉ちゃんになった反面、
まだまだ甘えてくることや、
わがまま言うことだってもちろんあります!
しかも、こちらが説得しても、言葉が発達していますから、
言葉巧みに反論したり、反抗したり・・・。
物分かりがよくなる分、言葉かけ一つにも
言葉を選ぶ必要がでてくるのです。
このように、成長過程で楽になることが増える反面、
姿かたちを変えながら大変さも確かに存在するのです。
それは、幼児期に限ったことではなく、
お子さんを育てる中でずっと続いていきます。
子どものわがまま行動を乗り切るポイント
お子さんのわがままは、
成長過程で欠かすことができないものです。
欠かすことができないものなのですが、
それに耐えることはとても労力が必要ですよね。
世の中のお母さんは、日々、
お子さんのわがままと戦っていることでしょう。
そんなあなた必見の、
わがままシーズンを乗り越えるポイントをまとめてみました!
余裕を持つ
まず、気持ちに余裕を持つために、時間にも余裕を持ちましょう!
朝の支度や、
家をでる時間の時間配分を少し変えるだけでも、気持ちに余裕がでて、
『着替えたくない病』『はみがきしたくない病』や、
ついついやっちゃうより道にも、
いつもより余裕をもって対応できちゃいます!
お子さんに期待しすぎない
お子さんが成長してくると、
『もう4歳なんだから』『もう年長さんなんだから』
と思ってしまいがちですよね。
私もそうで、末っ子が甘えてきたときに、
普段しっかり者で、はっきり物を言ってくる子だったので、
『もう○○組さんなんだから~』とついつい言ってしまいました。
ですが、一歩引いて周りを見渡すと、
4歳、5歳ってまだまだ体も小さいし、
まだまだ子どもで成長段階なんですよね。
お兄ちゃん、お姉ちゃん扱いをすることも時には必要ですが、
お子さんはまだまだ『子ども』という存在であることを
しっかりと肝に銘じて向き合ってほしいと思います。
もし、お子さんに求めてしまいそうになったら、
『お兄ちゃんモドキ』『お姉ちゃんモドキ』と思ってみてはいかがでしょうか?
厳しくしすぎず、大目に見る
周りの迷惑にならなければ、大目に見てあげることも大事です。
この時期のわがままは、成長過程の中で必要で、
お子さん自身もどうしたらいいのかわからなかったり、
葛藤しているという事実があります。
それなのに、頭ごなしに厳しく叱られると、
お子さんのこころもダメージを受けてしまうことがあります。
甘やかすということではなく、
納得してくれるまで見守りましょう!
その代わり、人にけがをさせたり、自分に危険が及んだり、
周りの迷惑になるような行為は、しっかり叱って、教えてあげましょう!
大目に見る!と決めたら、『ちゃんとさせなきゃ!』
という思いから解放され、あなた自身の気持ちも楽になりますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
お子さんの成長過程には個人差がありますが、
成長に合わせてお子さまの主張の仕方も変わってくるのがわかりましたね。
また、脳の発達段階で、わがままは必要なことでもあります。
お子さんのできるようになったことや、
良いところを見つけてほめることは大切ですが、
できないからと言って叱ることはやめましょう。
昨日は自分からできていたことが、
今日は一人じゃできないと言い出したり
昨日はぐずってできなかったことが、今日はすんなりできたり
実は子育て中、よくあることです。
お子さんはまだ成長過程ですので、
毎日同じことを同じ様にすることは難しいと思っていてください。
できないことに対して、一回一回、目くじらを立てる必要はないのです。
一度できたのですから、心配せずともまたできる日が来ます。
長い期間がかかったとしても、
できるようになる回数が増えれば、それでOKなのです。
あなた自身も、大事にとらえず、ゆとりをもって、
『今日は気分が乗らなかったかな?』
くらいに受け止めてみてくださいね。
4歳、5歳の大変さは、親であるあなたの期待値も大きく関係してきます。
初めから多くを期待しなければ、
お子さんも、あなたも楽になりますし、できることが増えた時の喜びも、
より多く感じることができますよ!
あなたも、お子さんも、まだまだ成長の途中!
いわば、子育てを通してお互いが成長していく同志なのです。
あなたがお母さんとして成長させてもらう上で、
相手にとって不足なし!ですよね。
あなたが、お子さんのわがまま期を通して、
より素敵なお母さんになっていく事を楽しみにしています。