近年、ひとり親世帯は増え続けている傾向にあります。
平成28年度時点で、
母子家庭だけでも推定で約123万世帯にも達しており、
周囲にもシングルマザーの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな中、お付き合いしている彼女が実はシングルマザーだった、
なんて打ち明けられることもあるかもしれません。
その彼女と交際が順調に進み、
いざ結婚となった場合に気になるのが子供にかかる費用。
正直なところ、自分の子供じゃないし・・・と考えてしまう方もいらっしゃるはず。
子供一人を成人まで養うとなると
約3,000万円の費用がかかると言われていますが、
養育費を払わず、実の親である元旦那から請求できたらと思いますよね。
そんな養育費に関する疑問を解決していきましょう。
養育費を合法的に払わない方法は
まず養育費とは、
子供が社会的に自立するまでに必要な経費、教育費や医療費等を指します。
再婚の場合、養育費を合法的に払わない方法は、
子供と養子縁組をしないこと。
子供と養子縁組をすると、養親という立場になり、
子供に対して扶養義務を負うことになるのです。
そして、養子縁組をしない場合は、どんなに収入があったとしても、
子供の養育・扶養を引き受ける意思がないと判断されるため、
法律的には養育費の負担義務は発生しません。
再婚するにあたり、養子縁組をするかしないかについては、
子供のことを考えると簡単には決められない問題なのではないでしょうか。
養子縁組をするメリットですが、
法律上では実子と同じ扱いになること、
子供にとって父親と一緒に過ごせるという安心感にも繋がるでしょう。
一方で、学校に通っている子供だと
名字が変わることに抵抗を覚える場合もあるかもしれません。
相続問題や、親権について元旦那とも揉めるかもしれません。
養子縁組については夫婦でよく話し合い、
子供にとって一番の最善策を考えてあげましょう。
未婚の場合の払わない方法は認知しないこと
実の父親の場合でも、
認知をしなければ養育費を支払う義務は発生しません。
養育費は、親子関係があるからこそ扶養義務が発生するのです。
もし、認知していて扶養義務もあるけれど、
借金があるので支払えない場合でも、
借金がどんなにあろうと養育費は請求できてしまいます。
認知にも二種類あり、父親が自発的に認める任意認知と、
父親の意思に関わらず認知させることができる強制認知があります。
強制認知の制度は、父親が認知を拒否し続けたことにより、
父親のいない子供が生じてしまうため、
婚外子の福祉が害されることを防ぐために設けられたものです。
強制認知により、子供は法律上の父親を得ることができますが、
そのためには調停や裁判の手続きが必要となり、
時間や費用がかかってしまいます。
普通でしたら子供を授かった場合、認知は必ずされるものです。
そして、子供の生活が保障される養育費をもらうためにも認知は必要不可欠です。
子供ができてしまった以上、父親としての責任はきちんととってもらいたいものですね。
養育費は元妻が再婚したら支払い義務がない?
元旦那側としては、元妻が再婚したら
養育費は再婚相手に払ってもらえばいいのではなか?と考えますよね。
実の親となる元旦那は、再婚相手と子供が養子縁組をした場合、
扶養義務と負う立場としては2番目になります。
だからと言って、養育費の支払いの義務がなくなったわけではりません。
扶養義務が1番目となる養親に経済力がなく
子供を養えないと判断された場合、
元旦那は養育費を支払わなければいけなくなります。
しかし、双方の合意があれば支払義務の減免の可能性がありますが、
実の親が子供に対して扶養義務を負っているという事実は変わりません。
あくまでも、再婚相手が子供と養子縁組をし、
再婚相手に子供を養うことができる経済力がない限り、
子供が社会的に自立するまで養育費の支払い義務は実の父親にあり、
子供の安定した生活を保障しなくてはいけません。
まとめ
女性の立場から言わせてもらうと、
再婚相手にとって実の子ではなくても、
自分の子供のように可愛がってもらいたいし
一緒に養っていきたいと考えるのではないでしょうか。
しかし男性側からみれば、再婚相手としては
実の父親が子供の養育費は払うべきだろうと考えるのも一理あります。
そして、現在一緒に住んでいる再婚相手が
養育費を負担するのは当たり前という元旦那の意見も理解できます。
この問題に関しては、
何が正しくて間違っているのかを決めることはできないでしょう。
ただ一つ言えることは、子供にまったく罪はありません。
どうすれば、子供の生活が保障できるのか、
元旦那も再婚相手の方もきちんと子供の気持ちを考えて行動して欲しいと思います。
ただでさえ親の離婚・再婚は、子供にとって負担になっているでしょう。
再婚相手の方には新しく家族となり父親になるという
責任を持ってもらい、子供の健やかな成長を見守っていただきたいですね。