一説によれば、
子供が生まれてから中学を卒業するまでの15年間にかかる費用平均は、
最低でも約1,470万円かかると言われています。
それは衣食住にかかわる費用、教育にかかる費用が主となっています。
中学を卒業したあとは
高校、そして専門学校・大学への進学を希望する可能性もあるでしょう。
そうなると、さらに子供にかかる費用は増加し、家計を圧迫していきます。
そこで、重要となってくるのが子供貯金の存在です。
子供のために貯蓄をしているか、していないかで大きく状況が変わってきます。
とはいえ、毎月そんなに貯金に回せない・・・という方も多いでしょう。
やる前から諦めず、まずは子供のために貯金を始めてみましょう。
子供貯金は少額でも長期的に貯めることで、
子供がある程度成長するころにはそれなりの金額になります。
子供はいるけど、まだ子供貯金をしていないという方はすぐに始めるべきです。
子供貯金を始めるにあたって、
コツコツ貯めるためのポイントを押さえておきましょう。
子供貯金は少額でも毎月貯めるのがコツ
子供への貯金を長続きさせるためには、
無理をせず可能な範囲で貯蓄を行っていくことが大切です。
貯金のコツは、まず毎月いくら貯金するのか金額を定めておくこと。
例えば、「毎月5,000円は必ず貯金する」
といったように最低ラインを決めておき、
毎月の貯金を必ず実行できる金額に設定しておきます。
少額であれば家計への負担も少ないですし、
何より継続して貯蓄をすることができます。
家計に余裕があるときやボーナスなどの臨時収入が発生した時は増額し、
貯金に回すようにしましょう。
しかし、貯金は苦手だと感じている方には、自動積立貯金がおすすめです。
別の預金口座に移動しようと預金から引き出して財布に入れてしまった時、
いつのまにか貯金するお金までも使ってしまっていた経験はありませんか?
一度、現金として手元に置いてしまうと使ってしまう確率が高くなります。
積立貯金であればそのような心配はなく、
銀行が自動的に貯金している口座に指定の金額を移動してくれるので、
確実に貯金できますし、手間もかかりません。
積立貯金は銀行によって様々な種類があり、
お好きな金額での積み立てが指定できますので
自分と家計に合ったものを見つけましょう。
そして、子供貯金は、子供が小さなうちに貯金を始めましょう。
大きくなるにつれて出費が増えてきます。
早い方は、子供が生まれてすぐに通帳を作られる方、
学資保険に加入される方もいらっしゃいます。
そして、子供あてに頂いたお祝い金や、
0歳~中学卒業するまでの期間内に支給される児童手当にも
いっさい手を付けず、貯金してしまうという方もいらっしゃいます。
子供のお年玉やお小遣いが余っているようだったら、
貯金を勧めるのも一つの手です。
無駄遣い防止にもなりますし、貯金を子供自身に経験をさせることで、
お金の管理について実際に学べるいい機会となるでしょう。
毎月5000円でも15年で高校入学資金に
中学卒業までの15年間ですと
180ヶ月あり、毎月5,000円を貯金していくと90万円が貯まる計算となります。
文部科学省による平成28年度子供の学習費調査によると、
高校の1年間でかかる学習費総額は公立(全日制)で約45万円、
私立(全日制)で約104万円となっており、私立の場合は
少し足せば毎月5,000円の貯蓄でも高校への入学資金分は貯めることができます。
しかし、15年で90万円が貯まるといっても、
その15年の間には生まれてから中学校にかかる生活費や
学習費も含む約1,470万円の支出もあります。
幼稚園~中学までの学習費は、
公立か私立どちらを選択するかによって金額も大きく変動します。
全て公立に進学した場合の学習費総額は約103万円、
全て私立の場合は約333万円となり、私立は公立の3倍以上になってしまいます。
そして、突然の怪我や病気などのハプニングが
起きないとは言い切れないため、予定通りに貯金できる可能性は低いでしょう。
毎月5,000円だけの貯金では不安という方、
子供を私立に進学させたいとお考えの方は、
貯金する月々の金額を多めにしておくことをおすすめします。
子供貯金の使い道
子供貯金の使い道は、家庭ごとにそれぞれ異なると思いますが、
教育費へ充てられる方がほとんどでしょう。
学校へ入学するとき発生するのが、入学金、授業料の支払い、
学校生活を送るために必要な制服や教材など身の回りのものなど様々なものが必要です。
学資保険に加入している場合は、
保険料の支払いで子供貯金を使用されることもあるでしょう。
子供貯金は、子供にとって有意義な
使い方をしてあげることを一番に考えましょう。
まとめ
無理な貯蓄は、家計への負担を増やしてしまいます。
なかなか貯金できないと不安やストレスを感じてしまいますよね。
しかし、ちょっとずつでもお金が貯まってくると達成感を得られ、
より一層やる気がでてきます。
貯金に限らず、何事も楽しみながらやることが長続きさせる秘訣です。
想定できる範囲できちんと計画を立て、余裕を持った貯蓄を心掛けましょう。