思春期における反抗期は2歳から3歳の反抗期イヤイヤ期とは全く異なるものです。
イヤイヤ期は親からの物理的な自立をしようとするものです。
一方、中学生ごろにくる
思春期の反抗期は親からの精神的な自立をしようとするものです。
また、この時期は「自分とは何か」を確立させていく時期で、
子ども自身、様々な葛藤に苛まれていきます。
でも、この思春期、ひどいときには暴力が
出てきてしまうこともありますよね。
ママからするととってもしんどいどころではありません。
そこで、今回は中学生の反抗期についてご紹介していきます。
反抗期のひどくなる原因と対処、
そんな反抗期の娘にやってはいけないNG行動をご紹介していきます!
中学生の娘の反抗期の原因と対処
反抗期の子どもには、そんなに酷くない子と、
かなりひどく反抗する子の2パターンに分かれますよね。
反抗がひどくなってしまう原因には何があるのでしょうか?
その原因は大きく分けて2つあります。
劣等感を感じている
小さいころから兄弟姉妹やほかのお友達などと比べられてきたり、
過度に期待をかけられて育つと、
成長とともに激しい劣等感を感じるようになってきます。
そうすると、「自分はダメなんだ」
「わたしは誰からも必要とされないんだ」などと思うようになります。
そしてストレスが溜まっていき、ストレス発散として反抗をしていきます。
そんな劣等感を感じている子には本気で叱ることが必要です。
そして、叱るときは
「あなた(子ども)はママやパパにとって大切なんだ」
ということをしっかりと伝えてあげましょう。
そうすることで子どものなかの劣等感を和らげることができます。
子どもとの距離感が近すぎる
思春期を迎えるまでの距離感で接しようとしていませんか?
あまりにも近すぎる距離だと、
子どもに「自分のことをすべて管理しようとしているのではないか」
「うざい」なんて思われてしまいます。
特に、管理されていると思うようになってしまうと、
何もわかってくれていないくせに、
何て思われてしまう原因にもなってしまいます。
こんな時は、1歩離れてあげることを意識しましょう。
近すぎる距離では今後親離れしていくことができません。
自立するのをしっかり見守ってあげるのも親の役目です。
子どもの距離感を保ちたい、
という気持ちを理解したよ、というサインにもなります。
ひどい反抗期でも受け止める
どれだけひどい反抗でも、
諦めずに受け止めてあげることが大切です。
反抗期では、「自分はどんな存在なのか」
を確立させていきます。
ある程度の距離を取ることは必要ですが、
ここで、完全に無視してしまうと、
かえって悪影響になってしまいます。
「自分とはどんな存在なのか」ということを探る中で、
一番信頼しているはずの親にさえ無視される、
ということになってしまうと、
「自分は親にすら必要とされていないんだ」と思ってしまうものです。
そうすると「わたしを見て!」
といわんばかりに反抗が悪化してしまいます。
反抗期を迎えた子どもの周りの大人は
なるべく受け入れてあげる態度をとってあげることが重要です。
いくらひどい反抗でも、いつか将来に、受け止めてくれていたことから
親の愛情を感じられるようになり、心を開いてくれるようになります。
反抗期の娘さんに必要なのは、認めてあげることです。
しっかりその存在を認めてあげることで
強く感じている劣等感を和らげることができます。
その劣等感を
和らげてあげることで反抗も少しはいい方向へ向かってくれます。
やってはいけない娘の反抗期へのNG行動
それでは最後にやってはいけない、
娘の反抗期へのNGな行動をご紹介していきます!
・たたくなどの暴力的行為に出る
・自分の時や近所の子などと比べる
・だらだら愚痴をこぼす
・干渉しすぎる
・スマホなどを取り上げる
・離婚をにおわせる
・完全に無視する
これらのことは決してやってはいけません。
特に離婚をにおわせるのはNGです。
というのも、「自分がいるせいで離婚したいのにできないんだ」
「自分が子供のままだからいけないんだ」
と思うようになってしまうためです。
このように思うことで劣等感をよりひどく感じるようになり、
反抗がひどくなってしまいます。
また、完全に無視してしまうのもいけません。
反対にかまいすぎても状況が悪くなるだけですので、
加減に注意しなければなりません。
朝や夜のあいさつや心配しているということを軽くにおわせて、
あとは娘の方から話しかけてくるのを待つのがベストです。
なかなか距離感をつかみにくいところですが、
居心地が悪そうにしていないか、
をチェックポイントにして接してあげてくださいね。
まとめ
中学生の反抗期についてご紹介してきました。
反抗期の娘さんとの接し方は難しいですよね。
酷いときには暴言だけでなく手や足が出てくることもあります。
あまりにもひどいと、
こちら側もついかっとなって手が出てしまいそうですが、
そこはグッとこらえてください。
言葉や態度でしっかり娘さんに思っていること、
心配であることを伝えてあげてくださいね。
また、適度に距離を取ることも大切です。
よりよい距離感を探りながら根気強く接していってあげましょう!